シカゴ郊外で犬達と暮らすちょっと、古くなったお姉さん日記 | TOP > CATEGORY > セラピードッグ
2017.04.09 (日)

今日のセラピードッグ達

Jr.は3月は丸々休んだため、久しぶりの仕事だった。
だが、メールが来て、他の犬たち、4匹テストして3匹が陽性結果が出て、仕事を休まなくてはならなくなったという。
こんなに一度に大量の犬たちが検便で陽性になるという事は今まで一度もないのだから、自然界で、何か起きている可能性がある。

Jr.が働けなかった時に、他の犬たちがカバーしてくれたので、今度はJrの番。
来週も、他のメンバーのカバーをすることになった。
4月は毎週忙しくなった。

さて、いつも一緒になるイエローラブのマリーが同時に到着。

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やっと、少し春らしくなった。
コートなしでOKは嬉しい。

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今朝も5-7時で、JPAPAと走ったので、少しお疲れ気味のジーさんドッグ。

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オフィスに着くと、もうすでに、Cubbyというゴールデンリトリバーが来ていたのだが、全身の毛を夏カットで、超ショートにしてあるため、ラブラドールか?それとも新種のミックス犬か?と思うほどの、容貌。

でも、可愛くて、思わず頬が緩んでしまった。

そして、もう一匹は、オーストラリアン シェパードのMara.
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おーい、元気かい?とJrが傍に行った。

この子は目が一つない。
「以前Maraの話、聞きましたっけ?もう一度聞いていい?どうしたの片目」
「この子は、私が初めてフォスターした子だったのよ。4歳で、心臓に虫が付き、目は多分生まれつきの片目。そのうえ、耳が聞こえないのよ。フォスターしている間に、心臓に付いた虫は、シェルターがお金を出してくれて、駆除したんだけれど、預かっているうちに、離れられなくなってしまったの。生まれつきの片目で耳が聞こえない犬をアダプションに出しても、なかなか里親は出てこない可能性がある。もう、家に数か月いて、Maraも自分の家だと思っている。それで、正式に引き取ったのよ。物凄く頭がいい子で、こうやってセラピードッグにもなれたのよ」
「まあ、それは凄い。ところで、耳が聞こえなくて目が片方しか見えないのなら、どうやってトレーニングしたの?」
「ハンドサイン。こちらを見てくれれば、ハンドサイン。でも、見ていない時は耳が聞こえないから、感覚かしら?」

本当に感動した。
目が見えて、耳も聞こえて、五感全部が揃っていても、セラピードッグになれない子たちは沢山いる。
こんなにハンデイを背負って生まれてきて、前の飼い主にハートウオームの薬も与えられなかったから、心臓に虫が付き、こんなに苦難の連続を乗り越えてきて、今は、病院で働いている。

人間も、見習わなくては行けないね。

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ゴールデンは先に出発したので、3匹で、出発前の会議をした。

今日もジーさん犬は頑張った。
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2017.02.26 (日)

昨日のセラピードッグたち

寒かった。。これが普通なんだが、あの異常な陽気にすっかり慣れた老体にはコタエタ。
朝からチラチラと雪が降り、風が吹くと横殴り。
仕方がないのよね、2月なんだもの。

さて昨日もお仕事だったJr.

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建物に入るまでは、これから仕事だという、きりっとした顔なのだが、患者さんを回り始めると、顔が変わる。
プロフェッショナル!

今日のメンバーは、

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イエローラブのマリー。

マリーはどうやって家族になったのか・とハンドラーさんに聞くと、シェルターから引き取った人が、アレルギーを起こしたと言って、シェルターに戻すという話を聞いたのだという。
今回2回目の戻しになると、次は殺処分が待っていた。
ハンドラーさんは、だったら、自分が引き取るとマリーはシェルターに戻されるのを回避したという。

良い犬なのだ。勿論セラピードッグになる位だもの。
本当に良い犬なのだ。

結局犬は飼い主を選べない。
どんなに良い犬でも、可能性が沢山ある賢い犬でも、飼い主になった人がそれを見抜けず、ダメ犬だと勝手に烙印を押せば、次は恐怖の殺処分。

こういう子が沢山いるんだと思う。
そして、その中で本当にラッキーな子たちは、マリーのように寸前に引き取られ、彼女の賢さや可能性を見抜いてくれる。

”Rescue me"というドキュメンタリー映画があるのだが、ある団体は、シェルターから可能性のある賢い子たちを引き出し訓練して、戦争から帰ってPTSDになってしまった元戦士たちにサービスドッグとして渡している。
心に傷を負った犬たちは、戦争で心に傷を負った戦士たちの気持ちが判るのだろう。
不安発作が起きる前に察知して、知らせるというのだ。

なるほどなあ。。。勝手にマリーは血統のいい犬でブリーダーからの犬だと思い込んでいたが、そうなのか。。。と考えてしまった。

次のメンバーは、ニューファンドランドのスーラ

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大きい!!125パウンドっていう事は、56K位?
私よりもずっと重いのだ。

巨大なぬいぐるみみたいで可愛い。
体重はJrの2倍だけれど、一緒に並ぶと4倍くらい大きく見える。

寿命の話になり、セントバーナードは大体8年だけど、ニューファンドランドはどのくらい?と聞いたところ、10年位だという。スーラは2010年生まれだから今年7歳。
まだまだ、大丈夫!

ハンドラーさんはスラッとした元モデルさんのような体系なのだが、今度会ったら、どうしてニューファンドランドを選んだか、理由を聞いてみたい。(犬と飼い主はそっくりな場合が多いのだが、スーラと飼い主さん似ていない。もしかすると家族の誰かが、スーラに似ているのかも?)

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出発前、オフィスの前で、井戸端会議。
このころになると、Jrの目つきが変わってくる。
柔らかく優しくなるのだ。

今日はインテンスケアーとクリティカルケアーを受け持った。

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この患者さんはまだ27歳の女性だったが、心臓の手術をしてリカバリー。

今日もJrは頑張りました。

皆にJr.は何歳?と聞かれるので、
「12歳}と答えると、Jrは全然12歳に見えない。
若い!と言われ、自分が言われたような気になって、嬉しかったのであった。

バカだねえ。。。全く。。。
 
2017.01.29 (日)

今日のセラピードッグ達

前回はお母さんがインフルエンザに掛かって具合が悪かったため、お休みしたので、今日は病院での今年初のお仕事だった。

メンバーは、
イエローラブのリプリイ。

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コッカスパニュエルミックスのチャーリー

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ゴールデンのバデイ

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そしてJrの4匹シフト。

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 今日は、クリテイカル ケアーと言って手術直後や重症の患者さんを回った。

一人の患者さんは41歳の男性。
頭に包帯を巻いていたので、何か手術を受けたようだ。
部屋の前で
「ドッグセラピーですが、受けますか?」
と聞くと、入ってきてくれ、と即答。

そこには奥さんとお父さんらしき方がいた。

「僕は2回も犬をミスしたんだよ。訪問してくれた時に検査に出ていて、会えなかった。だからこの子は初めてだ」

家族全員で大興奮で、皆でスマホで写真を撮り、お父さんは誰か家族に電話して、
「今、今、セラピードッグが来ているんだ」
とビデオでJrを撮影していた。

患者さんは
「本当に、You made my day.物凄くうれしい。また来てくれ、Jr」と大喜び。

手術したばかりなのに、そんなに興奮して大丈夫か?と心配した。

そのあとは17歳の男の子の患者さん。

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 お母さんとお父さんも付き添っていた。

「家には柴犬がいるんだが、生後6か月になるのに、ハウス ブレイクが出来ていない(トイレの躾)」
「そうですか。柴犬は賢いし忠実だけれど、一寸頑固な部分が在るかもしれないですね」
「そうなのよ、YOSHIは頑固だわ」とお母さん。
「え、犬の名前はYOSHIと言うのですか?」
「そう。YOSHI」
「どうやってその名前を見つけたのですか?」
「柴犬は日本の犬だから日本の名前がいいと思い、インターネットで日本での女の子のトップテンの名前を見つけてその中にYOSHIがあった」
(一体、いつのトップテン?昭和?今、女の子にYOSHIって名前つけるの?)
「YOSHIはGOODと言う意味ですが、女の子の名前と言うよりは、ニックネームみたいですね」

(おおー、そのうちに、TOMEとかSUEとか出てきそうだな。)

そうそう、女性の患者さん。
Jr.が椅子に座って寄り添うと、
「私の犬が嫉妬するわ」
「どんな犬を飼っているんですか?」
「ポメラニアンとピットブルのミックス」
「えええええー、どちらがお母さん?」
「ポメラニアン」
「写真見る?」
「ぜひ見せてください」

彼女が携帯の犬の写真を見せてくれた。
「大きいですよね」
「65パウンド(30k位)。お母さんが黒のポメラニアンなのよ」
「耳が立っているし、ちょっと見た所、シェパードミックスに見える」

その写真の犬は耳がぴんと立った逞しい体つきの大きな犬だったのだ。
ポメラニアンのお母さん。。。お産は大変だっただろう。。。
小型犬のお母さんが大型犬の子を産むのは本当に大変なのだわ。

「カッコいい犬じゃないですか?私は毎朝ドッグパークに行きますが、それはそれはユニークな犬たちに会います。その中で、多分一生忘れられないのが、体も顔もジャーマンシェパードなのに、足が極端に短くてちょこちょこ歩く犬でした。その子のお母さんはダックスフンドでお父さんがジャーマンシェパード。本当に、すごいミックスでしたよ」

今日もJr.頑張りました。
ちょっと神経痛が出てきたのか。。。
朝、JPAPAを追いかけて階段を駆け上ろうとしたら、何回も躓き、後ろ足を階段で強打。
大丈夫か、そろそろ、神経痛の薬を始めないとダメかなあ。。。。
 
2016.12.18 (日)

今日のセラピードッグたち

2016年、最後のお勤めでございました。
2-3日前のマイナス18度よりはずっとましな一日でしたが、明日はこの冬一番の冷え込みなるというので、一体どうなる事でしょう。
数日前のテレビの天気予報で、キャスターが
「南極の方が1度気温が高いのです」

ひぇーーー、南極より寒いんですかい??

さて今日は3匹シフトでありました。

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ゴールデンのコーデイ
前回すっぽかし事件の犯人の一匹。
ハンドラーさんが、
「あれは自分だった。パニックになった。二度と起こさない」と言っておりました。

が、どうしてゴールデンは皆、このつぶらな瞳攻撃をするのでありましょうか?
この目で、クラクラしてしまい、なんでも許してしまうのであります。

ゴールデンは人を惑わすように出来たワンコかもしれない。
非常にフォトジェニック。

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イエローラブのマリー

この子とは何回も一緒に仕事をしているのでございます。

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一番古株のJrが隊長で、「君は今日は0フロアーを回って。君は00フロアーを頼む」
と三匹会議。

ハイ判りました、と解散になったとたん、マリーがやって来た。
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 隊長、私はあなたと何回も仕事しているんだから、コーデイの仕事より、楽な方にしてください。
コーデイがハンドラーさんを見上げ、
「お父さん、マリーが不正しています。いいですか、あーんな事して」

と言ったかどうかはワカラナーイ。

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今日はサンタのコスチューム。
また骸骨フロアーを担当。

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一人の患者さんが
「Jrが来てくれて私の一日のハイライトになった。Jrは幾つ?4歳くらい?」
「いいえ、12です」
「まあ、それじゃあ、まだ大きくなるわね。」
「12歳です」
「え、12か月かと思った」
「ほら、口の周りも白髪ですから。もう9年以上働いています。まだまだ、頑張ります」

ロビーで、前から車いすを押した女性が来て
「あ、セラピードッグ。なんていう名前?」
「ジュニアです」
「え?まさか、あのオリジナルのジュニアじゃないわよね」
「はい、オリジナルのジュニアです」
「私は2013年までここで看護婦として働いていたのよ。だからジュニアの事はよく知っているのよ」
「来年で10年ですよ。まだまだ、頑張っています」 

今日も沢山の患者さんをセラピーし、最後はまたリハビリセクションに行った。
前回会った看護婦さんに”猫の抱き枕”を上げると約束していたので届け、またリハビリ中の患者さんをセラピー。

「Jrのような落ち着いた犬を触っていると、心拍数が落ち着いたり、脈がすぐに落ち着く。」と言っていた。
患者さんに、Jrは一番のお気に入りのセラピードッグで、こんな子は滅多にいないと褒められた。

えへへ。。嬉しかった。

さて、今日で今年のお勤めは最後。
また来年も、Jrは頑張ります。
 
2016.12.04 (日)

今日のセラピードッグ

セラピードッグになってから9年以上、病院に通っているが、前代未聞の事が起きた。
3匹シフトのはずが、2匹来なかった。
まった連絡もなく、ずる休みだ。

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寒くて雪が降りそうだ。

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オフィスで他の犬たちが到着するのを待った。
誰も来ない。
仕方がないので、出発。

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ホホホーと笑う骸骨フロアーにも行き。

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沢山の患者さんを回り、
最後にリハビリのフロアーに行って、また沢山患者さんを回り、
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ストロークを起こしてそのリハビリで指を使うカードのゲームをしていた患者さんのリハビリの助けもした。
その後、エレベーターホールで待っていたら、中から、ドクターが出てきたのだ。

物凄いハンサムな若いドクター。
「あ、ジャーマンシェパードクロスだね」
そこから話はじめ、Jrは床に横たわってドクターに身を任せた。
「ああ、ぼくの犬と同じ事をする。この毛並みも手触りも、僕の犬の様だ。シェパードは特別な犬なんだよ。色々な犬を飼ったけれど、シェパードは特別な犬だ」

どうも、このドクターは大の犬好きで、今までも5-6種類の犬を飼ってきて最後の犬がJrにソックリなジャーマンシェパードだったらしい。
このドクター、スペイン人。
オバはん。。。。スペイン人が大好きなんだあ。
18歳の時にマドリード大学の学生だったホセ マニュエル ペレス べシーノという恋人がいて、燃えるような蕩けるような夢のような恋をしたのだ。(遠い昔のため、美化しているきらいはあるが)

このドクターのスペイン語訛りの英語に痺れ(どういうわけか、メキシコ人のスペイン語訛りとスペイン人のスペイン語訛りは違う!どうしてだろう?)あの大昔のホセ マニュエルとの恋を思い出してしまったのだ。

オバはんは恋多い女だったが、殆ど相手の名前は憶えていない。
覚えているのは、ほんの一握りだが、ホセ マニュエルは忘れられない。
ああ、青春の一ページ。とピンクな気持ちに浸って、オフィスに戻ったら。。。
。。。。
やっぱり、2チームは来なかった。

信じられない!!
責任感てーものはないのか!!

今帰ってきて、全員に今日の顛末をリポートしてメールを送った。
ずる休みをすれば、他のチームに迷惑が掛かる。
せめてカクカクシカジカの理由で勤務できないとか、事前に知らせろってんだ。
その分、Jrは大忙しだったんだから。